目標達成

目標を達成するための、実効的な方法があります。

たとえ置かれている条件が同じでも、目標を容易に達成できる人がいれば、達成できない人がいます。

その目標が自ら掲げたものであっても、自分以外の人や所属する組織が掲げたものであったとしても。

公平性・透明性の高い人事制度を構築し、MBOを導入し、マネジメントがKPI等の指標で進捗を徹底的に管理したとしても、望む結果が得られないということが起こるのは何故なのでしょうか?

 

万人にとって限られた時間という枠組みのなかで、思う通りに自己実現を積み重ね夢を実現していく人がいれば、夢の実現をいつまでも先延ばしにしてしまう人がいるのは何故でしょうか?

 

目標を達成するための、実効的な方法があります。

コーチングの前提は人が本来持っている潜在能力を信じること

コーチングで明らかにする、目標達成にとって重要な6つの要素

1.根底にある価値観

目標を掲げることが即ち、人の目標達成への合意を形成されることとは限りません。例えば人によっては目標を持つという行為そのものに価値を置いていないということもあるのです。それが悪いという事ではありません。

もし目標がその人の大切にしている価値観・価値基準と整合しているならばどうでしょうか。遅かれ早かれその目標達成に向けた実際の行動へと結びつくことでしょう。

コーチはクライアントとの信頼関係をもとに、まずクライアントが持つ価値観・価値基準を探ります。その上でクライアントが自身にとって最も望ましい方法で実現可能な目標を掲げ、可能性のあるオプションを探ります。結果的に、クライアントが自ら定めた期限までに達成する、という心からのコミットメントを引き出すことができます。

2.明確なビジョン

ビジョンを持つことは、目標達成にとってなんらかの良い影響がある、と漠然と捉えている人は多いのではないでしょうか。

そもそもビジョンとは、人や組織が「世の中に提供したい価値」をもとに描く未来の見通しや理想像であり、多くの場合普遍性が高いものとなるため、広く人に共感されやすい内容となっています。

また、ビジョンはその語源からも分かるとおり、視覚的に描写される未来の展望です。

人は五感のうち視覚という情報能力に多くを頼っているといわれており、ビジョンを明確にしたうえで目標と整合させることで、人の心に訴求する効果が期待できます。コーチはNLP(神経言語プログラミング)要素を取り入れたコーチングによって、クライアントが明確なビジョンを描くことを手助けします。


3.ミッションの具現化

クライアントが描いたビジョンを机上の空論にしないためにも、ビジョンを具体的なアイデア、考え、目標といった形で具現化していくことは重要なプロセスとなります。

それらのステートメントのなかから、クライアントが実際に行動することができるオプションに焦点をあててながら、内容を深堀していきます。

さらにクライアントの強みをもとに実践的なミッションを形成し、具体的な戦略を策定していくことで、目標達成に向けた実質的なアクションプランが出来上がります。

4.実現可能性

価値観・価値基準をもとにビジョンを具現化し、目標が明確になったとしても、それがクライアントにとって実現可能性が極めて低いものであれば、心底からの強いコミットメントとならないため、行動は伴わず結果は厳しいものになるでしょう。

コーチはクライアントが持っているビジョンを、本質的かつ実践的なところまで掘り下げ、精査し、実現可能な目標にすることを支援します。

目標は一度設定したら終わるものではなく、セッションの度に現状を確認し、友好なオプションを精査し続け、実現可能性を高めていきます。時には当初の目標とは全く違った目標が出てくることもありますが、それがクライアント自身も気づいていなかった心底から実現したい目標であることもあるのです。


5.責任の範疇

目標の実現可能性を上げていくプロセスでは、クライアントの責任の範疇をあらゆる角度から検証するという作業も非常に重要になってきます。客観的に見てクライアントの目標が自身はもとより、人間関係を含めた周囲の環境・社会にどのようなプラス・マイナスの影響を与えるか、最終的な点検(問いかけ)が必要となります。

コーチはクライアントに寄り添いながらも俯瞰し、時に概念レベルで問いかけたり、クライアントが選ぶ言葉をメタレベルまで詳細に分析します。これにより、クライアントが主観的になりすぎず、客観的かつ多面的な思考を導き出せるよう支援します。

6.期限つき

目標を達成したかどうか、それを確かめるには時間という枠組みが必要になってきます。

「やるべきことをいつも先延ばしにしてしまう癖がある。」という言葉を聞くことがありますが、そもそも期限を明確にしていないという人もいるでしょう。

それだけでなく、「やるべきこと」という言葉の裏側にある「必然性」を無意識に感じているとしたら、クライアントは「本当にやりたい」という気持ちにブレーキをかけている可能性があります。

コーチは質問によってクライアントが自身の行動を止めている制限的ビリーフ(不適切な信念)を取り除いていき、クライアントが望む期限までにブレイクスルーを実現するための手助けをします。


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