これまで多くの創業や新規事業に関わってきました。
「継続は力なり」と言われるとおり、事業を長く続けることで組織や人が発展し社会に貢献できることがたくさんありますが、事業を続けるということは並大抵のことではありません。
2020年以降コロナショックがもたらしたグローバル規模の景気後退、社会環境の劇的な変化により、多くの企業が岐路に立たされています。このような厳しい環境のなかで事業を維持発展していくためには多くのリソース(経営資源)を必要としますが、なかでも最重要なのは人が創り出す企業や事業の存在意義ではないでしょうか。
経営者向けのエグゼクティブコーチングでは、喫緊の経営課題や人事のお困りごとからコーチングが始まることが多々あります。しかし、どのケースでも深堀していくと①会社は何のために存続するのか②経営者が実現したいビジョンは何か③ビジョンを支えている価値観は何なのか④ビジョンを実現するためのミッションは何か、に行き着くことになります。
コーチングではクライアントの目標を安易に確認しオプションを引き出すのではなく、クライアントの同意を得て時間をかけてその人が持つ価値観や価値基準、何のために目標を掲げるのかという上位概念にも触れ、真の目標に迫っていきます。なぜならば、それがクライアントの目標達成のための原動力となり、結果として最善策を導き出すことになるからです。このプロセスが創業時、第二創業期、組織再編、更に現在起きているパンデミックのような先行き不透明な社会・経済環境においても望ましい結果を得るために重要となります。コーチングキャリア株式会社 代表取締役 志方和美